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第3章 内部統制構築に向けた実務対応

7.リスクに対応するコントロール

次がリスクに対するコントロールが思い浮かばないという問題への対応です。例えば入力をある人がやっていて、その入力の正確性チェックも同一の人がやっている。どうやっているのかと聞いたら、画面を見てやっていますとのこと。それを聞いた場合、それで入力の正確性というのは担保されているのか、整備状況は良好であるといえるのか、ちょっと不安ですよね。そういった場合、どうしたらいいでしょうか?  よく残高を合わせるという作業を行っていると思います。銀行預金であれば、会社の帳簿残高と銀行の当座勘定照合表の残高を合わせて、差異があればその内容を明確にしてそれを上司に報告、承認をもらう。銀行残高調整表というものをつくって承認をもらうというような手続です。売掛金であれば、半期ごとに相手先との残高確認を行って差異の調整を行う。それもやはり上司にレビューしてもらう。在庫も同じです。実地棚卸を行って実際の現物残高と帳簿残高の不一致の調整、原因を把握した上でそれを上司に承認いただいて修正します。だからあるべき残高にその時点では直っているわけです。そう考えますと、入力時のどうかなあという印象も、合わせ技として実地棚卸での調整等が適切に行われているのであれば、正確に処理されないというリスクはそこで解消したことになると考えてよろしいのではないか。だからそのリスクに対しては、この二つのコントロールを併記するようなことで整備状況は問題ないという対応ができるかと思います.